会員の皆さまならびに関係者の方々には変わらぬご支援をいただき、深く感謝を申し上げます。お陰様でぱれっとの事業も41年目に入りました。

コロナウィルスが昨年5月から5類感染症に移行したことで、ようやく私たちの生活も普段通りとなり、緊張感の取れたあたり前の生活が送れるようになりました。たまり場ぱれっとの行事活動や野外イベントも制限がなくなり、おかし屋ぱれっとの注文も戻り活気に溢れた年となりました。一時集団感染も広まりましたが、大事には至らず無事にやり過ごすことができています。法人全体としては大変充実した年となりました。

昨年発足させた理事会活性化委員会では、理事の方々に具体的且つ直接的に現場に寄り添う形で関わっていただきました。一つに、会員の減少に対処するため会員拡大委員会に協力を仰ぎ、企業の顧客獲得のノウハウを会員増のための戦略に転換し様々なアイディア出しに貢献していただきました。委員会にはセクションを超えて現場スタッフも参加し、会員になってもらうためのセールストークやチラシ作成など、具体的な動きについても検討を重ねました。法人全体の予算執行においても、普段の仕事で会計に携わる理事の方に、補助金の扱いやNPO のお金の流れをより理解していただく機会づくりに努力しました。人材教育・育成の面では、実際に職場で人事担当をされている理事の方にメンター(※)として直接現場に入り管理職に面談を行なうなど、第三者的な立場でヒアリングを行ないながら職場での心理的安全性の構築に向け協力していただきました。

ぱれっと親の会から、通所員の通勤途上に災害が発生した場合の安全確保について提案がありました。家庭や職場で災害が発生した場合は公的施設に二次避難場所として指定がありますが、どこの作業所でも通勤時の安全確保については触れられていません。

3.11 の経験から、職場での対応は想定されますが、通勤途上ではどのように本人の安心安全を確保するか、親の会も巻き込みながら震災対策委員会を発足させました。ぱれっと単独で解決していくには非常に難しい課題です。災害の知識を持つ専門の団体と連携しながら今年は勉強会を開く予定でいます。

今年の抱負は、阪神タイガースが掲げ優勝につながったスローガン「A.R.E」を年頭に進んで行く年にしたいと考えています。それぞれが目的・目標を持ち、敬意・関心を抱き、可能性を引き出す、目の前の事に実直に取り組む姿勢を大事にしていきます。

A：Aim(目標) R：Respect(敬意) E：Empower(自発・力)